11月26日より、タイ本国で放送されている最新のタイBLドラマ『Paint with Love』。日本でも12月上旬からU-NEXT独占で配信が開始されました。広告制作会社を運営するサラリーマンと貧乏画家の恋の行方は？
登場人物
メート（シントー・プラチャヤ・レァーンロード）：広告会社のCEOをつとめるエリートサラリーマン。潔癖症の気がある。
パープ（テー・ダーウィット・クリーポルルーク）：才能溢れる貧乏な画家。何事にも縛られず、自由な生き方をモットーとする。
EP3までのあらすじ
広告会社のCEOをつとめるメートは、結婚式のプロデュースの仕事を引き受ける。顧客からの希望に応じて式場内でアートライブパフォーマンスを行なうべく、貧乏な画家パープに仕事を依頼。しかしパープは本番で花嫁のドレスにペンキをかぶせてしまうという失態を犯す。損害を与えてしまったパープは借金を返すため、メートの会社で働くことになった。最初は反発しあいながらも、徐々に二人は距離を縮めていく。
朝から二人仲良くご出勤
飲み会で酔い潰れてしまったメートを介抱し、自宅へ連れ帰ったパープ。EP4は、二人が連れ立って出勤するシーンから始まります。
なぜ二人が一緒にいるのか。会社の同僚から問い詰められるメートとパープ。顧客との打ち合わせがあってパープの助けを借りたと、なんとかその場をごまかすことに成功しますが、男同士が一緒に通勤して不思議に思われるとは、やはり性への寛容性が高いタイならではだなと感じます。
日本ではとくに何も聞かれることはないですよね。恋愛とは男と女がするものであって、男同士で何かがあるとは通常は考えられないためです。
LGBTについて声高に唱えられるようになった現在でも、大多数の方はそのような思考を持っているのではないでしょうか。その辺りについては日本は完全に後進国ですから、仕方ないのかもしれません。
バンコクへ行ったことがある方ならわかると思うのですが、街中を歩くだけで多様性を感じることができます。開かれた空間が現出されていて、誰もが自分らしく生きることができる。そんな社会が醸成されている気がします。
もちろん、バンコクに住んだことがあるわけではないため、実際は違うかもしれません。ただ、このドラマを始め多くのBL作品が制作されている背景には、少なからず性への多様性を認める社会があるためではないかなと思います。
メートの中で大きくなっていくパープの存在
さて、前回のEP3でトータルメン社の仕事を受注したメートの会社。その打ち合わせのため、俳優のヌンが同社を訪れます。
ヌンの前ではしどろもどろになってしまうメート。仕事の内容についてうまく話すことができず、思わず席を外してしまいます。
そして、打ち合わせに同席していたパープもメートを心配してか、その後を追いかけてこう言います。
「何かを恐れているときは、真正面から向き合う必要がある」
「俺がそばにいるといいだろ。一人で悩むよりマシだ」
くぅー、パープがイケメンすぎる件。
そして、メートをそっと引き寄せ、パープはおでこにキスをします。
「昔、俺が悩んでいたときに親がこうしてくれた」
驚きのあまり、目を見開くメート。パープはそんなメートを優しく抱き寄せました。
え、何。もう二人は付き合ってんの？いや、もうユーたち、付き合っちゃいなよ。
思わずそんな声が漏れてしまうシーンでした。過去の失恋を癒すには、新しい恋愛をする必要があります。メートの欠けた心にそっと忍び寄るパープ。二人の距離は着実に縮まっていきます。
その後、打ち合わせに戻ったメートはパープのおまじないが功を奏したのか、ヌンの前でも動じることはありませんでした。
メートの中で、パープの存在が少しずつ大きくなっていく様子をうかがえます。
プーケット旅行で二人が急接近
シーンは変わり、二人は広告制作のロケハンのためプーケットへ向かいます。
二人だけの旅行。何かが起こらないわけはありません。
さて、恋の進展にはいったい何が必要でしょうか。そう、邪魔をする第三者の存在です。今回その役割を担うのは、ホテルの支配人です。
ロケハンと称して、メートたちにホテルの中を案内する支配人。事あるごとにメートに近づいたり、ボディタッチをしたりする彼の行動に対し、パープは苛立ちを隠せません。しまいには、メートのお尻を触る始末。
ここでパープの怒りが爆発。支配人を殴り、メートを守ろうとします。
おいおい、好きが溢れすぎていますよ。いったい何を見せつけられているのやら。いいぞ、もっとやれ。
その後、仕事を終えた二人は海でさまざまな遊びをして過ごします。神経質なメートと大雑把なパープ。一見水と油のような関係性に見えますが、互いの欠点を補うかのように、凸凹コンビはお互いの距離を縮めていきました。
夜、酔っ払ったメートは砂浜にパープを押し倒します。パープは部屋へ戻ろうと諭しますが、メートはそれを拒否。その指はパープの髪をなで、頬をなで、唇をなでます。
そして見つめ合う二人。唇と唇の距離が少しずつ近づいていきます。
5センチ、4センチ、3センチ……
二人は満天の星空の下、熱い口づけを交わしました。何度も、何度も。
EP5へ続く。
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