
2022年4月9日(土)よりU-NEXTで独占配信されている『KinnPorsche The Series』。マフィアの息子キンとボディガード・ポルシェの恋の行方は?今回はEP6の感想をお届けします!
登場人物
ポルシェ(アポー・ナタウィン・ワッタナキティパット):弟思いの大学生でバーテンダー。テコンドーの腕前はプロ級。弟のために借金を返すべく、キンのボディーガードとなる道を選ぶ。
キン(マイル・パークプーム・ロムサイトーン):マフィアの息子で短気。じつはゲイ。
EP5までのあらすじ
追手に襲われていたマフィアの息子キンを助けたポルシェは、叔父がこしらえた借金を返すため、そして愛する弟の学費を稼ぐためにキンのボディーガードとなる道を選ぶ。キン一家を巡る抗争に巻き込まれ、ついには標的とされてしまったポルシェ。ある謎の集団に襲撃されて拉致されたキンとポルシェはなんとか逃走に成功するも、山中で遭難してしまう。
遭難生活で2人の距離が接近
前回EP5でマスクをかぶった怪しげな連中に拉致されてしまったキンとポルシェ。
ボディーガードが輩と銃撃戦を繰り広げているうちに、2人は隙を見て監視をしている輩をぶちのめし、山中へと逃れますが、いつしか道に迷ってしまいました。
「あっちだ!」
「いや、こっちだ!」
2人は歩む方向を決めるときさえも、言い争いをします。
うんうん、仲良きことは美しきかな。
しかし2人の手は手錠でつながれているため、どちらか一方向へしか行けません。
とそこで、2人は行き先を決めるためになんとジャンケンをはじめます(笑)。
勝ったのはキン。しかし負けず嫌いのポルシェは「何回戦か決めてない!」と言って負けを認めません。
キンもポルシェの挑発に乗ってしまい、なんと5回勝負で決めることになりました(笑)。自分が勝つたびに相手をののしるキンとポルシェ。
もうね、こんなところでイチャイチャしないでください状態です(笑)。
結局勝ったのはキンでした。そこでキンの誘導に従って進んだものの、元の場所へと戻ってきてしまいます。
「ボスがバカだと部下が全滅する」
ポルシェはここぞとばかりにキンを責め立てます。
今度はポルシェが先導しますが、またしても元の場所へ戻ってきてしまう2人。
イライラが募る一方であり、2人はお互いに抱えている不満をぶつけ合うのでした。
岩場でいちゃつく、もとい揉み合う2人。そのとき、2人は足を滑らせて岩場から落ちてしまいます。
するとそこには、一筋の水が流れていました。
「これで助かる!」
水を見つけた2人は喜んで抱き合います。先ほどまでのギスギス感が嘘のようです。
まぁお互い溜まっていることを言い合ってスッキリしたのもあるのでしょう。
謎の連中に拉致され、森の中でさまようという危機に見舞われた2人でしたが、これがきっかけとなり、2人の仲は一層進展していったのでした。
とくに川で棒を使って魚を取るシーンには必見です!
ポルシェに教わりながら魚を棒でつくキン。魚を突き刺せたときのあの無邪気な表情がたまりません。そんなキンを見るポルシェの笑顔も優しく、このままずっと見ていられるかのような美しいシーンでした。
自由に生きたい
2人の遭難生活は依然として続きます。
夜、2人がたわいもない話をしているとき、キンがポルシェに将来の夢を訪ねます。
ポルシェは海辺で、「プライベートビーチでバーを開きたい」と自らの夢を語りました。
ポルシェもキンに訪ねます。
「お前の夢は?」
キンは最初「一族を繁栄させること」と答えますが、ポルシェは「そんなはずはないだろう」と一蹴します。「兄貴がイカれる前は夢があっただろう?」と。
するとキンは笑うなよと念を押したうえで、こう答えました。
「歌手になりたかった」
意外な夢きたー笑。
周りには誰もいません。2人きりの世界。そんな状況だからこそ、お互いに本音を言い合えるのでしょう。
キンはポツリとこう漏らします。
「テーンクンがイカれているのは跡継ぎから逃れるためかもしれない」
たしかに、それはあり得そうなことです。マフィアの息子に生まれたからにはその跡を継がざるを得ません。好きなこともできず、がんじがらめに縛られた生活です。
キンも本心では自由に生きたいのだろうと感じられるシーンでした。だからこそ、自由に、自分の思うままに生きているポルシェがまぶしく、羨ましく、そのために惹かれてしまうのかもしれません。
「もしできることなら、過去の行いを消したい…お前にひどいことを…」
「…いいんだ」
2人の心の距離が近づいた瞬間でした。
涙なしでは見られませんよ、奥様
翌朝、2人は家に帰るべく、再び放浪します。そのとき、どこからかキンを呼ぶ声が。ボディーガードたちがキンを捜索している声です。
キンとポルシェは声のした方向へと向かおうとしますが、あろうことか谷底へ落ちてしまいます。
絶体絶命のピンチ。
しかし危機的状況に陥ることで、人は素直になれるのでしょう。
キンはあの夜、ポルシェを犯してしまったことを謝罪します。
「ボディーガードと一線を超えたのは初めてだった。許してくれないか?」
ポルシェはふっと鼻で笑うと「とっくに許してる」、そう答えたのでした。
まぁ許してなかったら、その後もキスとかしないよね、普通(笑)。
こうしてわだかまりのなくなった2人でしたが、ポルシェがここでとんでもない提案をします。
「どちらかの手を切って手錠を外し、残った方が助けを呼びにいこう」
そしてどちらが犠牲になるかを決めるためにジャンケンをするのですが、ここでポルシェは後出しでわざと負けます。
最初から自分が犠牲になるつもりだったのです。
ポルシェはキンにナイフを渡し、一思いに切れといいます。
え、待って。怖いんだけど。見ていられないんだけど。
ところが、なんとキンはそのナイフを使って手錠を簡単に外してしまいます(笑)。
「外せるんなら早くやれよ!」
思わずキンを叩くポルシェ。まぁ普通は殴りますよね、そりゃ(笑)。
なぜキンは手錠を外さなかったのか。それは、これがポルシェと一緒に過ごせる最後の時間になると覚悟していたからでした。
谷底から脱出したところで、キンはポルシェにこう告げます。
「逃げろ。お前は森で死んだことにする。弟と暮らして、バーを開く夢を叶えろ」
えー(涙)。キンさん…(涙)。
私だけではなく(むしろお前は関係ない)、ポルシェの目にも涙が浮かびます。
そしてポルシェはその場を立ち去りました…
だがしかし!ここでキンのもとへ追手が迫ります。鳴り響く銃声。銃声を聞いたポルシェもかけ戻り、追手と立ち合いました。
ところが、新たな追手がポルシェの背後から迫ります。そして気づいていないポルシェに銃を向けました。
その様子を見たキンはポルシェのもとへ駆け寄り、ポルシェをかばいます。こうして放たれた銃弾は、キンの体を貫きました。
ポルシェは敵から奪い取った銃で応戦しようとしますが、弾切れ。
いよいよ絶体絶命の危機に陥った2人でしたが、ここでようやくボディーガードが駆けつけ、追手を射殺することに成功しました。
最後の展開が駆け足過ぎる…はたしてキンは無事なのか!?
もちろんここで死んでしまったらキンポルシリーズが終わってしまうので(笑)、確実に無事なことには違いありません。
はたして黒幕は誰なのか!
次回EP7へ続く。

