2022年4月9日(土)よりU-NEXTで独占配信されている『KinnPorsche The Series』。マフィアの息子キンとボディガード・ポルシェの恋の行方は?今回はEP12の感想をお届けします!

登場人物
ポルシェ(アポー・ナタウィン・ワッタナキティパット):弟思いの大学生でバーテンダー。テコンドーの腕前はプロ級。弟のために借金を返すべく、キンのボディーガードとなる道を選ぶ。
キン(マイル・パークプーム・ロムサイトーン):マフィアの息子で短気。じつはゲイ。
EP11までのあらすじ
追手に襲われていたマフィアの息子キンを助けたポルシェは、叔父がこしらえた借金を返すため、そして愛する弟の学費を稼ぐためにキンのボディーガードとなる道を選ぶ。その後、キン一家を巡る抗争に巻き込まれながら、少しずつキンとの間に愛情を培っていくポルシェ。しかし、ポルシェの両親が亡くなった事故に、キンの父ゴーンが関わっていたことを知ってしまう。
真実を知ってしまったポルシェ
キンの父ゴーンの計らいによって一緒に住めるようになったポルシェと弟のポーシェ。しかし、兄が自分の学費を稼ぐためにマフィアのボディーガードになったことを、ポーシェはいまだ受け入れることができませんでした。
愛する兄が自分のために危ない橋を渡っていることを知ったら、弟としてはやめてほしいと思うのが当然ですよね。
ある日、ポーシェはポルシェに送られて大学の試験会場へと向かいます。しかしポルシェと別れを告げたポーシェは、そっと受験票をゴミ箱に捨てたのでした。やはりポーシェとしては、早く仕事を辞めてほしいのでしょう。自分が大学に通わなくなったら、兄は働かずに済む。そう考えたのかどうかは定かではありませんが、兄を想う弟の気持ちがその行為に秘められているように感じました。
一方のポルシェはすっかりキンにゾッコンです。ボディーガードを伴わずに一人で出かけたと知るや、浮気を疑いキンの言動を盗聴する始末(笑)。
しかし、そこで耳にしたのは思いもよらぬ事実でした。なんと、ポルシェの叔父を脅したヤクザとキンが裏でつながっていたのです!
「ポルシェを本家で働かせるために骨を折ってやったじゃないか」
ヤクザは自分たちのカジノを警察から守るためにキンの力を借りようとしますが、その際にこう言葉を発したのでした。
ポルシェの頭は混乱します。いったい何がどうなっているのか。ポルシェの心に疑心暗鬼の種がまかれた瞬間でした。
ポルシェは屋敷に戻ってきたキンを問い詰めます。
「俺をだまして楽しいか?」
キンはポルシェが真相を知ってしまったことに焦りを隠しきれません。
「父に従ってやっただけで、俺は何も知らなかったんだ」
しかし、そんな言葉はポルシェには届きません。ポルシェくん、激おこですわ。
「お前が知りたいことはすべて答えを探してやるから…許してくれ」
キンにとってはポルシェがすべてです。もしポルシェが目の前からいなくなったら、いったいどうなってしまうのでしょう。
その後、2人はキンの父ゴーンのもとへ向かい、真相を問いただそうとします。
ポルシェが真相の一端を知ったことを悟ったのか、ゴーンは自ら「だまして働かせたことか、両親の交通事故のことか、何から聞きたい?」、そう言葉を重ねました。
驚きに満ち溢れるポルシェの顔。そしてゴーンの口から両親の交通事故の真相が語られます。
交通事故を引き起こしたのは友人だったこと、友人を助けるために事件をもみ消したこと、被害者に幼い子どもが2人いたことを知らなかったこと。
かつてポルシェがキンを助けた一件から、ポルシェがかつての事故の遺族ということを知ったゴーンは、過ちを償うために雇って働かせたと告白したのでした。
はい、またしてもポルシェ激おこ。
「支援なんて必要ない」
そう言うや、ポルシェはキンの手を振りほどいてそのまま立ち去りました。
2人は始まりの地で再び誓い合う
舞台はポルシェとポーシェが住んでいた家へと移ります。
そうか、また兄弟2人で仲良く暮らしていくのね…と思いきや、やたらテンションが高いキンさんが朝食のパンを持って登場(笑)。お前も一緒に出てきたんかーい(笑)。
気を遣って自分の部屋へ戻るポーシェ。なんてできた子。というか、肉親のいちゃつくシーンは見たくないですよね(笑)。
「パンが先か、キスが先か」
パンを食べようとするポルシェに、キンはこう問いかけます。とりあえず2人がバカップルのままでいてくれてよかったです(笑)。
「お前さえいれば、住む場所なんて関係ない」
キンにとって、初めて出会った大切な人。それを手放すくらいであれば、すべての財産を投げ出しても構わない。そういう心持ちなのでしょう。
そう言われたポルシェも、心なしか嬉しそうです。
まぁ、まだすべての事件が解決したわけではありません。
2人が仲睦まじい暮らしを楽しんでいる中、キンの父ゴーンがポルシェの家を訪れます。そしてポルシェに、かつて両親を殺した者の写真を手渡しました。
「真実を話したくなかったのは、この件に触れたくなかったからだ」
ゴーンはこうポルシェに伝えます。ものすごく裏がありそうな言葉です。いったいポルシェの両親を殺した人物とは何者なのでしょうか。
キンとポルシェは、さっそく殺人犯の家へと向かいます。車の中で待機する2人。ポルシェの手には銃が握られています。
すると、犯人が庭に水撒きをしにやってきました。ポルシェの顔はけわしく、いまにも飛びかからんばかりです。
しかし、小さな孫が犯人のそばに寄る姿を見て、ポルシェは思い直します。もしポルシェが彼を殺してしまったら、その孫もポルシェと同じような境遇に陥るかもしれませんからね。
そしてポルシェは銃をそっとしまうと、黙ってキンにしがみつき、涙を流したのでした。
その後、キンはポルシェを連れて2人が初めて出会った思い出の場所へと向かいます。すべてのうそは、ここから始まりました。そこで新たな関係、うそ偽りのない関係を結ぶために、あえてこの場所を訪れたのです。
「俺はキン、本家のボスだ。俺のボディーガードになってくれ」
ポルシェの顔に思わず笑みが浮かびます。そしてキンが差し出した手を握ると、こう言いました。
「俺はポルシェ」
そしてキンに口づけし、「お前が愛している奴だ。お前を愛する奴だ」、そう答えたのでした。
とりあえずキンとポルシェの関係は元通り、というよりも、以前より固い絆で結ばれました。よかった…。
ところが、再び嵐が巻き起こります。ポルシェのもとに叔父が再び現れたのです。そして一枚の写真を手渡すと、本家の奴らは信用ができないと言い放ちました。
そこには、ポルシェ一家とともに写真に収まっているゴーンの姿がありました。なんとゴーンとポルシェの両親とはつながりがあったのです。
「すべてを知りたければ、500万バーツで終わらせてやる」
相変わらずゲスい男です。しかし、真相を知っているのもまた事実。
ポルシェの運命はまた大きく揺れ動くこととなりました。
ピートとベガスの関係も進展か
さて、相変わらずベガスの別荘に監禁されているピートですが、前回の一件以降、着実に二人の距離は縮まっていました。
ピートが占いの本を読んでいるところに現れたベガス。その本いわく、ハリネズミを飼っている人は繊細で愛に飢えているのだとか。その言葉を聞いたベガスは思わず怒り、ピートを蹴りますが、案外的を射ていたのでしょう。
誰かに認められたい。ベガスの本音はどうやらそこにありそうです。だから自分の存在を認めてくれるピートのことが気になり始めたのかもしれませんね。
そんな矢先、ベガスのペットであるハリネズミが病気になってしまいます。ベガスはハリネズミを助けるため、急ぎ獣医の元へ向かいました。
とそこに残されたのは手錠の鍵。それを見つけたピートは急いで自分につけられていた手錠を外し、脱走を企てました。
しかし、ピートの目に飛び込んだのは、庭でハリネズミの遺骸を抱いて泣いているベガスの姿でした。ピートはそんなベガスを見捨てられず、思わずそばに寄ると、ベガスを優しく慰めたのでした。
「なぜ逃げなかった?」
再び監禁部屋へと戻ったピートに、ベガスはこう尋ねます。
「俺にもわからない」
衝動に突き動かされてしまったのでしょう。ベガスをいま見捨ててはいけないと。
ベガスはピートに弱音をぶつけます。愛する者はみんな俺のもとを離れていく、惨めな人生だ、と。そして自分で自分を殴りつけはじめました。
「やめろっ!」
ピートはベガスを力づくで止めます。
「どれだけ悲しくても自分を傷つけるのはおろかだ」
しかし、サイコなベガスくんはここで予想外の行動に出ます。
「好きなんだろ?俺の無様な姿が」
そしてピートに近づくと、その顔を触りながらこう言いました。
「俺が荒れてるときはいつもその目が語ってる。好きだとな。ピート、本能に従えよ」
唐突な展開すぎて、私思わず目がまんまるですよ(笑)。ベガスがサイコ過ぎてやばいですね(笑)。
しかし、ピートもまんざらではありません(笑)。
「中途半端で面白くない」
ベガスがそう言い捨ててその場を立ち去ろうとしたところ、ピートはベガスを引き留め、熱い口づけを交わします。そして、なんと監禁部屋にあった道具を使って事をおっ始める2人!
おい、ピート!お前はドエムだったんか(笑)。
ベガスに自ら手を差し出し、縛られるピート。そのまま2人は結ばれていったのでした。
事が終わったあと、ピートはベガスに向かって微笑みを向けます。その笑顔の狂気に満ちたこと(笑)。
ピート×ベガスはちょっとレベルが高すぎて、私にはついていけそうもないです(笑)。全体的にやばいドラマに巡り合ってしまった…(笑)。
キムとポーシェの関係はどうなる?
さて、キン×ポルシェ、ピート×ベガスと関係性が進展していく中、一歩後退してしまっているのがキム×ポーシェです。
キムに突き放されたポーシェはショックのあまり、髪を染めたり、バーで慣れない酒を飲んだりと、荒れ狂う生活を送ります。おいおい、未成年やろ!だめ!
そして、周りの友人に促されるままに、薬まで飲もうとする始末です。
しかし、ポーシェが薬を口に含めようとした瞬間、キム先輩がどこからか現れ、それを止めます。そしてポーシェの手を取ると、バーの外へと連れ出そうとしました。
「なんで干渉するの?関係ないでしょ?ほっといてよ!」
ポーシェはキムを逆に突き放します。キムも売り言葉に買い言葉で「もうお前が何をしてても知るもんか」と逆ギレしてしまいました。
キム先輩、早く素直になっちゃいなよ。
というか気がないのであれば、放っておいてほしいですよね。変に干渉してくるから、淡い期待を抱いてしまうわけで。
ポーシェはどうしてよいのかわからず、思わず涙を流します。
この2人の関係の行く末が気になって仕方ありません…個人的にはキン&ポルシェよりも、キム&ポーシェのほうが気になります(笑)。
次回、EP13に続く。
