『縁切りαは番になりたい』登場人物
攻め→青西広海(アルファ)
「めをと宿」の主人。アルファなのにフェロモンを出す特殊体質のため、従業員や客に悪影響を及ぼしていることを気に病んでいる。
受け→佐竹和仁(オメガ)
オメガフェロモンが弱く、20歳になってもヒートが来ない珍しいオメガ。政略結婚をさせられそうになり養子縁組を結んでいた佐竹家から逃げて来た。
『縁切りαは番になりたい』あらすじ
ベータとオメガを誘惑するフェロモンを出す特殊体質のアルファである広海は、自分のフェロモンに影響されないオメガの和人に「ここで働いてほしい」と『めをと宿』の従業員にスカウトする。
広海と和人の番になる初夜シーンは必見!
オメガバースといえば、受けのオメガがヒートを起こしてアルファと激しいエッチを繰り返す…!という展開がよく見られますが、この物語に登場する二人はとっても特殊体質!
アルファの広海はフェロモンを出して意図せず周りを誘惑してしまうし、オメガの和仁はフェロモンが弱いせいでヒートが来ないんです。すごい特殊体質ですよね。
そして物語の舞台である「めをと宿」は、夫婦の桃源郷、子宝温泉とも言われる温泉で、番関係にあるオメガとアルファが訪れる宿なんです♪
めをと宿の主人である広海は自分の特殊体質のせいで、意図せずお客さんを誘惑してしまったり、従業員が大勢辞めてしまったり…「縁切り宿」なんていう悪いあだ名までつけられて、経営難に陥った宿をどうにか立て直したいと考えていました。
そんなところに現れた和仁は広海のフェロモンに影響されない貴重な体質!
従業員不足のため、広海は頭を下げて和仁にここで働いてほしいと頼み込み、政略結婚から逃げ出して行き場のない和人も快くそれを引き受けます♪
…ちなみに、この時点で私は彼らが運命の番だと確信していました(笑)
広海も和人も普通のアルファとオメガとはちょっと違う体質であることを気に病んでいるのですが、むしろ誰にも理解してもらえない苦悩があったからこそ、二人が惹かれ合ったのではないかなと思います。
話が進むにつれて、どんどん距離が縮まっていく二人ですが、なんと和人にヒートらしい症状が出現!
両想いなのは確定なんだし、いよいよ食べちゃうか!?と読者としてもドキドキな展開が続きます。
しかし、「生涯の番を理性のない状態で選びたくない」という男らしい広海の狗りが、彼の理性を繋ぎ止めます!
そんな時に、和人が逃げ出した政略結婚のお相手が宿にやって来たり、ハプニング続きで最後まで目が離せませんでした。
しかし、そのハプニングを乗り越えた後の、広海と和人の番になる初夜シーンはとっても見物です…。番になるための、項を噛む行為って獣らしさがあってそそりますよね♪
「…運命じゃなくても、きっと俺は和仁を選んだよ」
広海のそのセリフに胸キュンすること間違いありません!めをと宿に教会を建てましょう。
読み終えた後には、温泉でほっと一息吐いたような、心温まる作品となっていますよ♪
個人的評価
ストーリー度 ★★★
胸キュン度 ★★★
ラブラブ度 ★★★
オメガバース好き、読後に心温まるBLを読みたい方にはおすすめです♪
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