登場人物

攻め→杉原航平
整った容姿をした大学生。高校進学前に発症した突発性難聴がきっかけで聴力が著しく落ち、そのせいで周囲から誤解を受け孤立しがちになる。
受け→佐川太一
活発で明るい性格の大学生。金欠でお腹を空かせていたところに出会った航平からお弁当を恵んでもらったことをきっかけに、航平と交流を持つようになる。
あらすじ
大学生の太一は、ひょんなことから同じ大学に通う航平と出会う。難聴のせいで何かと誤解を受け、周囲の人に壁を作って過ごしていた航平だったが、明るい太一との交流を通して少しずつ閉ざしていた心を開いていき…。
太一の明るさがまるで暖かいひだまりのよう・・・
私、影のある攻めを圧倒的光属性の受けが底抜けの明るさで包み込んで心の傷を癒す展開大好き侍と申します。
さて、今回ご紹介するのは難聴を患ったことで周囲の人間との交流が上手くできなくなってしまった青年、航平と主人公である太一との交流を描いたBL作品『ひだまりが聴こえる』です。
2017年には実写映画化もされており、漫画以外の媒体でも楽しむことができます。
本作は太一と航平、特に航平の心理描写が非常に秀逸。ある日健常者から身体障害者という立場になってしまい、本人の意思とは裏腹に周囲から憐れみや奇異の目で見られ続けたことで心を閉ざしてしまった航平の苦悩と、そんな航平を障害者という色眼鏡を通さず一人の人間として真摯に向き合い、そして自然に受け入れた太一に対して航平が心を開き、特別な感情を抱くまでの過程が丁寧に描かれているのですが、これが最高にエモいのです。
太一のストレートな言葉の一つひとつが航平のみならず読者であるこちら側にも刺さるのですが、もうね、最の高。
自分ではない誰かのために怒って泣いて、ずっとそばに寄り添ってくれるだなんて、こんなの絶対好きになるに決まってるじゃないですか…罪な男ですよ、佐川太一。恐ろしい子。
BL作品ではありますがスケベ描写がほとんどないので人によっては物足りなさを感じる可能性はなきにしもあらずですが、スケベの足りなさを補って余りあるほどの関係性萌えを提供してくれるのが本作の魅力だと思っているので、問題はありません。
それにスケベ描写がほとんどないだけで、スケベがないとは言っていませんよ(笑)。その数少ないスケベでは登場初期からは考えられない航平の攻めっ気と、太一の可愛らしい慌てぶりが見られるのでぜひご覧あれ。
障害者と周囲の人間という大変センシティブなテーマを扱っている作品ですが、そうした面でも新しい気づきを得ることができる良作です。手にしたことがない方は、ぜひご覧ください!
個人的評価
純愛度 ★★★
青春度 ★★★
胸キュン度 ★★★
純文学のようなBLが読みたい人にオススメです!
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