登場人物
メット（シントー・プラチャヤー）：20年前に死亡したものの、成仏できずに自らの墓の周辺をさまよう幽霊。
タン（オーム・パワット）：幽霊を見ることができる大学生。メットが成仏できないのは自分の死の真相を知らないせいだと考え、メットのために彼の死の真相を突き止めようとする。
EP3までのあらすじ
22歳のときに心臓麻痺で亡くなったメット。成仏できずに自分の墓の周囲をさまよっていたところ、幽霊と話すことができるタンという少年と出会う。やがて時が経ち、メットは大学生となったタンと一緒に暮らすことに。二人は絆を深めながら、メットの死の真相を見つけるべく奮闘する。
おいおい、新婚オーラがムンムン出てやがるぜ……
EP4は、メットが茶碗蒸しをつくるシーンからはじまります。なぜ茶碗蒸しか。それは、タンの大好物だからです。
茶碗蒸しをつくるときのメットの幸せそうな笑顔。
新婚さん、いらっしゃーい
のっけからのノロケシーン、ご馳走様です。
前回、メットの書いた論文を見つけるために大学の資料室に忍び込んだタンでしたが、残念ながら見つけることはできませんでした。
今度は、看護師の姉を持つ友人キャオに、1997年に入院した心臓病患者のリストを手に入れてほしいと頼みます。それを見ることで、メットのフルネームなどがわかると考えたためです。
一方、やはりまだ、メットはタンに触れることはできません。もし誰かに触ることができたら、人間の世界にいれる気になるのにと残念がるメットに、タンはこう言います。
こうして見て話せるだけで、同じ世界にいる気分だよ
もうさ、ユーたち付き合っちゃいなよ。幽霊だろうが人間だろうが関係ありません。そこに愛があればいいじゃないですか。これこそ多様性です（違。
少し深刻な話になります
多様性といえば、EP4では少しナイーブな話が出てきます。
女性のヌード写真で騒ぐ同級生。お前はいつ女と付き合うんだと騒ぎ立てる同級生。お前はゲイっぽいと嘲る同級生…。
そうした彼らに囲まれることを、タンは苦しいとメットに告白します。
ムカつくけど何もできない。何も言い返せない自分が恥ずかしい。
そう嘆くタンに、メットはこう返しました。
気持ちはわかる。よかった、話してくれて。
このあたりの問題は現実世界でもなかなか深刻ですよね。LGBTの存在が脚光を浴びている現代でも、誰にも言えずに悩んでいる人はたくさんいると思います。
男だとか女だとか、そんなの関係なく、みんな人間であることに変わりはないのですから、もっと自由に生きられる社会が現出されればいいのにとは思います。
話が逸れました。
キャオを通じて、心臓病患者のリストを手に入れたタン。そしてついに、メットの本当の名前がわかります。
二人は、メットが以前住んでいた家へと向かいました。ところが、家を見たメットの身体が消えかけてしまいます。いったいメットに何が…。
次回へ続く。
