『世界一初恋』登場人物
攻め→高野政宗
丸川書店エメラルド編集部の編集長。編集長に就任して１年で同社のお荷物と称されていたエメラルド編集部を立て直した敏腕編集者。
受け→小野寺律
丸川書店丸川書店エメラルド編集部の編集者。元小野寺出版の文芸編集者だったが、転職の結果全く畑違いの少女漫画の編集へ配属される。
『世界一初恋』あらすじ
小野寺出版の御曹司である主人公小野寺律は、親の七光扱い扱いを嫌い小野寺出版から丸川書店へ転職するも、希望していた文芸ではなく少女漫画部門へ配属されてしまう。しかもそこの編集長は高校時代の元彼で…！？
中村春菊ワールドが最高すぎる件
BLの原点にして頂点『純情ロマンチカ』の作者である中村春菊先生作のちょこっとリアルな出版業界ラブ。
高校時代の恋愛が原因で、すっかり恋愛に対してマイナスイメージを抱えるやさぐれた大人になってしまった本作の主人公である小野寺律が、転職先の丸川書店で元恋人にして自身に恋愛のトラウマを植え付けた高野政宗と再会し、「もう一度俺を好きって言わせてやる」と宣言した高野と再び恋に落ちるまでを描いた物語。
ストーリーは中村春菊先生が得意とするザ・王道の恋愛もので、二人が様々な障害を乗り越えながら心を少しずつ通わせていく過程に胸キュンを通り越して胸ギュンになること間違いなし。
物語序盤ではただひたすら高野を拒絶していた小野寺が少しずつ心を開き、高野に対して素直になっていく様子はツンデレの良さを存分に発揮していて大変よろしい。
高野も高野で仕事中は部下である小野寺に対してパワハラまがいのことばっかりしているくせに、プライベートになると途端に愛の言葉を囁くのみならず、小野寺の体調を心配して食事を作ったり、部屋の掃除をしてあげたり、ベッタベタに甘やかすところが素晴らしい。仕事もできて家事もできるって、スパダリじゃん。好き。
本作は『純情ロマンチカ』同様、高野、小野寺以外のカップルも非常に充実しており、各々のカップルの魅力にどハマりした結果、「推しカップルは全部！」ということになっている人も少なくないはず。はい、私のことですね。
二人の恋愛模様のみならず、小野寺が畑違いの少女漫画の編集業を通して編集者として成長していく過程も同時に楽しめる『世界一初恋』。まだ読んだことがない人は、是非一度手に取ってみてください。こっちの沼は最高に深いぞ！
個人的評価
ツンデレ度 ★★★
オフィスラブ度 ★★★
胸キュン度 ★★★
ザ・王道の恋愛ストーリーです。二人の恋愛模様だけではなく、人間としての成長もきちんと描かれていて、本当に傑作です！
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『世界一初恋 ～小野寺律の場合～ コミック1-17巻セット』中村春菊（KADOKAWA）
