11月26日より、タイ本国で放送されている最新のタイBLドラマ『Paint with Love』。日本でも12月上旬からU-NEXT独占で配信が開始されました。広告制作会社を運営するサラリーマンと貧乏画家の恋の行方は?
登場人物
メート(シントー・プラチャヤ・レァーンロード):広告会社のCEOをつとめるエリートサラリーマン。潔癖症の気がある。
パープ(テー・ダーウィット・クリーポルルーク):才能溢れる貧乏な画家。何事にも縛られず、自由な生き方をモットーとする。
EP9までのあらすじ
広告会社のCEOをつとめるメートは、結婚式のプロデュースの仕事を引き受ける。顧客からの希望に応じて式場内でアートライブパフォーマンスを行なうべく、貧乏な画家パープに仕事を依頼。しかしパープは本番で花嫁のドレスにペンキをかぶせてしまうという失態を犯す。損害を与えてしまったパープは借金を返すため、メートの会社で働くことになった。最初は反発しあいながらも、徐々に2人は距離を縮めていく。そしてついに、広告撮影のために訪れたプーケットにて、一夜の関係を結ぶ。一方、メートはパープのおかげで長年にわたってこじれていたヌンとの関係の修復に成功したものの、再びパープと衝突してしまうのであった。
心の中に鳴り響く小さな恋の歌
物語はいよいよ終盤。EP10は、パープに絵の制作を依頼したケンがメートのオフィスを訪ねるところから始まります。
ケンはパープがオフィスで働く現状に疑問を抱き、もっと自由になるべきだと提案。そこで日本に来ないかと誘います。
自由人気質のパープにとっても、魅力的な話でした。規則に縛られたオフィスでの仕事は性に合っていないためです。
しかし、突然のケンの提案に対し、メートは思わず口を出してしまいます。
「ダメだ!」
何だかんだと言いながらも、メートがパープに惹かれているのは一目瞭然です。
本人が認めていないだけで、小さな恋の芽はいつしか立派な大木へと成長を遂げていたのでした。
揺れ惑うメートの気持ち
思い悩んだメートは、義兄のヌンにパープとのことを相談します。
「どうしたらいいかわからない」
メート自身も、自分がわがままであり、パープの気持ちを尊重していないことは十分承知のうえでした。
だけど一緒にいたい、離れたくない。メートは葛藤します。
そんなメートに対し、ヌンはこう言いました。
「自分の気持ちに正直になれ。失敗しても死ぬわけじゃないんだから」
物語とはまったく関係ありませんが、私も常日頃からそう思っています。何かを始めるとき、失敗したらどうしようと思い悩むことがあるでしょう。人間は基本的に傲慢な生き物であり、なんでもうまくやりたい、恥ずかしいことはしたくないと思いがちです。
たしかに失敗した瞬間は心が痛むでしょう。恥ずかしい思いをすることもあるかもしれません。
だけど死ぬわけではない。失敗の痛みなんて時間が解決してくれます。何かを恐れて何もやらないよりは、とりあえず一歩を踏み出すことが大切だと思います。
強気な態度に隠されたメートの本音
さて、パープが依頼を受けて制作していた絵画がいよいよ完成しました。
テーマは「愛」。そこには、メートへの思いがたくさん詰まっています。
ただし、好きという気持ちだけではありません。ヌンと仲良くするメートへの嫉妬、置いてけぼりにされる自身の切なさなども秘められているのです。
もともとは、パープが結婚式場での失敗によって与えた損害を返すために結ばれた契約でした。
「用が済んだらもうお払い箱か」
そう尋ねるパープに対し、メートは自身の気持ちを押し殺してこう言い放ちます。
「そうだ。君はうちの会社にはふさわしくない。日本へ行くべきだ」
パープに自由な環境で絵を描かせてあげたい。強気な発言の背景には、メートのそんな思いが込められているに違いないでしょう。
しかし、馬鹿正直なパープにメートの真意が読み取れるはずもありません。こうして2人の心は、またすれ違っていくのでした。
時間は無常にも過ぎ去り、ついにパープが日本へと旅立つ日を迎えます。
メートは意を決してパープの家へと向かいましたが、パープの姿はすでにそこにはありませんでした。
EP11へ続く。
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